アプリリアSXV550レースゴッコ仕様
SXV550のフルパワー+アルファ仕様を紹介します。
外装をバンデンボシュ風に仮装したSXV550。
今回はフルパワー+αに。
スロットル周りにアクセスするには、GSタンクをこんな具合に跳ね上げます。
エアークリーナーBOXのふたを開け、クリーナーを外すとスロットルボディーが見えました。
まー良くもこんな狭い所に押し込んだものだ!
エアークリーナーBOXの中間にある枠を外すとスロットルボディーが現れます。
この状態でエンジンを始動して前後スロットルの同調とアイドリングの調整をします。
今回交換するノーマルのエアクリーナーと吸気効率をUPさせるクリーナーです。
BOXの蓋は吸気部分に壁があるのですが取り外しました。
残念ながらノーマルの写真を撮り忘れてしまいました。
高効率のエアクリーナーを蓋に取り付けた写真です。
前の写真と比べると手前の真ん中の金具をカットしてあるのが解かると思います。
これは車両の個体差もあるようですが、アクセル全開時に、この部分がスロットルプーリー部に引っかかり、スロットルが戻らなかったり同調が狂ったする事があるので絶対に切っといた方が良いですよ。
写真の上側がノーマルのマフラー。
下側は今回取り付けるアロー製のマフラーです。
マフラーを取り付けた写真です!?!
こんなんで良いんでしょうか?まー私が作った訳ではないので・・・
SXV550用のパワーコマンダー5は未だリリースされていないので(パワーコマンダーUSB3は販売されています)今回はRXV450の2010年モデル用を使います。
アプリリアのバンデンボッシュのMAPを使うとREDゾーン手前の500回転の所だけ補正が出来なくなりますがとりあえず何とかしましょう。
エアクリーナーの交換とスロットルボディーの同調調整が終わったら、アプリリアの診断機を使いスロットルの全閉時と全開時の数値をECUに入力します。
これはMAPの切り替えスイッチです。
パワーコマンダー5にはMAPを2つ保存出来るのでこのスイッチで切り替えて使う事ができるのです。
オイルクリーナーの蓋もフィン付のお洒落なやつに交換しました
写真のブリザーホースはオイルタンクからのエアークリーナーBOXの吹き返し防止のために仕様変更しました。
ステップバーも滑り止めの付いたアルミ製に交換!
緻密な水温管理はチューニングの基本です。
水温計を取り付けました。
バンデンボッシュ仕様のMAPを入れたのでアロウのマフラーには燃調等、対応しているとは思うのですが更にダイナモ上でデータを取りパワーコマンダーを使い燃調補正を行います。
このグラフは赤がフルパワーのヨーロッパ仕様で、青がアロウ製マフラー、高効率エアークリーナー交換、アプリリアのバンデンボッシュ、シングルMAP仕様をパワーコマンダーを使い更に燃調補正を行ったグラフです。
このグラフは青がバンデンボッシュ仕様で69.23馬力で赤が弊社の調整を行ったグラフで70.92馬力。
バンデンボシュ仕様の69.23馬力の測定値も、70馬力越えした赤いグラフも車両の状態と測定時の気温、湿度等の環境が相当良い状態だったのでしょう、とても良い結果が出たようです。
この馬力は後軸測定値なので計算上の補正馬力は79馬力位になるんですけど危険ですよね!