唯一無二のミドルスポーツ!新型RS660入荷
アプリリアが送り出した完全新型モデルRS660が入荷しましたー!
気になる細部をたくさんの写真で紹介していきます。
後半には同クラスの対抗馬、CBR600RRとの仕様比較も。
試乗レビューなどは下記の他サイトも見てみてください。
- aprilia公式サイト
- 新型アプリリアRS660試乗インプレ【レーサータイプながらストリートがめっちゃ楽しい!】 | YouTube
- ミドルクラススーパースポーツaprilia RS660の丸山浩速攻インプレ! | YouTube
詳細写真
まずは写真を見ながら各部をチェックしていきます。
SSなのにハンドルが切れる!
RS660 Panigale V4 S
個人的に嬉しいポイントを紹介!
一般的にスーパースポーツモデルといえば、ハンドルの切れ角が少なく、取り回しやUターンで不便に感じることが多いのですが、RS660はフューエルタンク前部がスリムな形状になっていることで、SSの割にすっごくハンドルが切れるんです!
写真はパニガーレとの比較で、パニガーレが実測27°の切れ角なのに対してRS660は実測31°。
一般的なネイキッドが35~40°程なのでそれにこそ及びませんが、実際に取り回してみると見た目以上に小回りが利くので、駐車場が狭い場合などでも快適です。
CBR600RRとの仕様比較
並列2気筒600ccクラスのスーパースポーツは、他に対抗馬が見当たらなかったので、並列4気筒で同じ600ccクラスのCBR600RRと主要諸元を比較してみました。
優れている項目は下線にて強調しています。
(以下、RS660=RS、CBR600RR=CBRで表記します)
概要
項目 | RS660 | CBR600RR |
---|---|---|
価格(税込) | 1,397,000円 | 1,606,000円 |
カラー | エイペックスブラック、ラバレッド、アシッドゴールド | トリコロール |
メーカー保証期間 | 2年間 | 2年間 |
まず車体の価格差は、209,000円。
国産車と外車では諸経費が異なるので、実際の乗り出し価格ではここまでの開きは現れませんが、それでもRSがいかにコストを抑えられているかが分かると思います。
RSのカラーは、ド派手な蛍光イエロー、クールなブラック、そして青紫と蛍光レッドの組み合わせが個性的なラバレッドの3色から選ぶことが出来ます。
エンジン
項目 | RS660 | CBR600RR |
---|---|---|
エンジン型式 | DOHC 4バルブ 並列2気筒 | DOHC 4バルブ 並列4気筒 |
ボア×ストローク | 81×63.93mm(0.79:1) | 67.0×42.5mm(0.63:1) |
排気量 | 659cc | 599cc |
最高出力 | 73.5kW(100HP)/10,500rpm | 89kW(119HP)/14,000rpm※ |
最大トルク | 67Nm(6.83kgm)/8,500rpm | 64Nm(6.5kgm)/11,500rpm |
圧縮比 | 13.5:1 | 12.2:1 |
※CBRは121PSなので単位をHPに換算しています
異なるレイアウトのエンジンを比較して優劣を付けるのナンセンスなので、単純に「違い」としてご覧ください。
一般的に気筒数が多いほど高出力化しやすいので、並列2気筒なのに100HPというのは、CBRと比べ排気量差が60ccあることを考えてもハイパフォーマンスなエンジンであることが見て取れますね。
少ない気筒数で高出力が得られれば、パワーウェイトレシオにも大きく影響してきます。
ちなみに688cc並列2気筒の同クラスエンジンを搭載したMT-07は、72HPと控えめな最高出力です。
でもやっぱり、エンジンで一番大事なのは主観的なフィーリング。
こればかりは自分自身で乗ってみなければ分からないので、ぜひ試乗して体感してみてください!(結局!笑
シャシー
項目 | RS660 | CBR600RR |
---|---|---|
タイヤサイズ(F/R) | 120/70-17 180/55-17 | ← |
ホイールベース | 1,370mm | 1,375mm |
シート高 | 820mm | ← |
キャスター角 | N/A | 24°06′ |
乾燥重量 | 169kg | N/A |
装備重量 | 183kg | 194kg |
タイヤサイズは二者とも同じ。
RSは180/60-17も履けることをメーカーが公表しています。
装備重量はRSが11kg軽く、少気筒のアドバンテージを発揮した作りになっているようです。
ただし、後述しますがCBRの方が3リットル多く燃料が入るので、その分の約4kgを差し引いて条件を揃えると、重量差は7kgに留まります(ガソリンは1.32~1.38kg/L)。
航続性能
項目 | RS660 | CBR600RR |
---|---|---|
燃料 | ハイオク | ← |
燃費 | 20.4km/L | 17.3km/L |
燃料タンク容量 | 15L | 18L |
航続可能距離(目安) | 306km | 311km |
燃費はRSに軍配が上がります。
そして航続可能距離ではタンク容量が大きいCBRが勝るという、日本車らしいともいえる結果に。
ちなみに、公表されている燃費の測定方法が完全に同一か分からなかったため、あくまで参考までに。
装備
項目 | RS660 | CBR600RR |
---|---|---|
フルカラーTFTメーター | ○ | ← |
IMU(慣性計測装置) | 6軸 | 5軸 |
エンジンマップ切替 | ○ | ← |
トラクションコントロール | ○ | ← |
クイックシフター | ○(アップ&ダウン) | △(アップ&ダウン) |
ABS | コーナリングABS | ← |
ウィリーコントロール | ○ | ← |
エンジンブレーキコントロール | ○ | ← |
スリッパ―クラッチ | ○ | ← |
ステアリングダンパー | × | ○(電子制御) |
サスペンションセッティング | F:プリロード、伸び減衰力 R:プリロード、伸び減衰力 | F:圧縮・伸び減衰力 R:N/A |
LEDヘッドライト | ○ | ← |
クルーズコントロール | ○ | × |
DRL | ○ | × |
コーナリングライト | ○ | × |
※△:オプション
どちらも多数の装備を備えた二者ながら、ツーリングで活躍する装備も多いのはRS。
高速道路で大活躍のクルーズコントロールやトレンドのデイライト、夜道での安心感が違うコーナリングライトといった、魅力的な装備です。
一方CBRにしかない装備としては、電子制御のステアリングダンパーやフロントの圧縮減衰調整といった、比較的マニアックな機構(RSにはステアリングダンパー自体が装着されていません)。
ぜひ実物を見て触ってみてくださいね!
現在試乗車も準備中です