唯一無二のミドルスポーツ!新型RS660入荷
アプリリアが送り出した完全新型モデルRS660が入荷しましたー!
気になる細部をたくさんの写真で紹介していきます。
後半には同クラスの対抗馬、CBR600RRとの仕様比較も。


試乗レビューなどは下記の他サイトも見てみてください。
- aprilia公式サイト
- 新型アプリリアRS660試乗インプレ【レーサータイプながらストリートがめっちゃ楽しい!】 | YouTube
- ミドルクラススーパースポーツaprilia RS660の丸山浩速攻インプレ! | YouTube
詳細写真
まずは写真を見ながら各部をチェックしていきます。
今までのどのバイクとも異なる独特なスタイル スーパースポーツらしいシャープなカウリングです ヘッドライトには主流のLEDを採用 DRL(デイタイム・ランニング・ライト)を装備しているので、日中はヘッドライトの代わりにラインが点灯します ウィンカーはDRLと一体化しているスマートな構造 クラッチレバーはワイヤー式でシンプルです Fブレーキのマスターシリンダーはセミラジアルポンプ式を採用し、強力な制動力とタッチを両立しています 左ハンドルスイッチにはインパネを操作する十字ボタンとクルーズコントロールの操作ボタンを配置 右ハンドルスイッチにはキルスイッチ兼スタータースイッチ、DRL切替、モード切替を配置 こちらでモードの切り替えができます カヤバ製フロントフォークはプリロードと伸び側減衰力の調整が可能 メーターのメイン表示画面。こちらは日中の表示 こちらは暗い場所での表示。外光によって自動で切り替わります モードごとに各電子制御の介入度がまとめて変わるようあらかじめ設定されています スポーツ性に重きを置くアプリリアらしい限定エンブレムがあしらわれています 燃料はハイオク指定で15Lのタンク容量を確保 タンクを後方から見ると独特なフォルム マジョーラ塗装のように光の当たり方で紫にも青っぽくも見える個性的なカラー サイドカウルにはトレンドのウィングレットを内蔵 未塗装部品にはパターンがエンボス加工され、質感を高めています 鮮やかな発色のフロントシートがデザイン上の重要な要素となっています 鮮烈な見た目とは裏腹に厚くて柔らかいクッション。もちもちです! リアシートは取り外すとキャリアになる画期的な構造。これは全メーカーに真似してほしい MVアグスタなどにも純正採用される、BSバッテリー社のリチウムバッテリーを搭載 リアフェンダー裏側に遊び心を バットラング(知らない?)のようなテールランプですね ブレーキ時には下側も点灯します リアウィンカーももちろんLEDです パニガーレV2などに採用されているブレンボ製対向4ポットモノブロックキャリパー フレームのネック部分は複雑な形状!剛性を最適化しつつ軽量化も考えてのことでしょう エンジンカバーにはメカニカルな意匠が施されています ABSユニットとECUはこんな所(エンジン後ろ)に! クイックシフターは標準装備。ロッドにはセンサーが備えられています シフトペダルとブレーキペダルの先端はエキセントリックになっていて、無段階でポジションセッティングが可能 近年主流の腹下サイレンサーを採用。2-1-2で左右に排気口があります リアショックはカヤバ製で、プリロードと伸び側減衰力を調整可能 リアキャリパーもブレンボ製を採用 ドライブチェーンはイタリア・レジーナ製。スイングアームは薄く、軽量化に貢献しています 標準装備のタイヤは、ピレリ製ロッソコルサⅡの120/70-17 リアは180/55-17が標準ですが、180/60-17も履けるよう設計されています
SSなのにハンドルが切れる!
RS660 Panigale V4 S
個人的に嬉しいポイントを紹介!
一般的にスーパースポーツモデルといえば、ハンドルの切れ角が少なく、取り回しやUターンで不便に感じることが多いのですが、RS660はフューエルタンク前部がスリムな形状になっていることで、SSの割にすっごくハンドルが切れるんです!
写真はパニガーレとの比較で、パニガーレが実測27°の切れ角なのに対してRS660は実測31°。
一般的なネイキッドが35~40°程なのでそれにこそ及びませんが、実際に取り回してみると見た目以上に小回りが利くので、駐車場が狭い場合などでも快適です。
CBR600RRとの仕様比較
並列2気筒600ccクラスのスーパースポーツは、他に対抗馬が見当たらなかったので、並列4気筒で同じ600ccクラスのCBR600RRと主要諸元を比較してみました。
優れている項目は下線にて強調しています。
(以下、RS660=RS、CBR600RR=CBRで表記します)
概要
項目 | RS660![]() | CBR600RR![]() |
---|---|---|
価格(税込) | 1,397,000円 | 1,606,000円 |
カラー | エイペックスブラック、ラバレッド、アシッドゴールド | トリコロール |
メーカー保証期間 | 2年間 | 2年間 |
まず車体の価格差は、209,000円。
国産車と外車では諸経費が異なるので、実際の乗り出し価格ではここまでの開きは現れませんが、それでもRSがいかにコストを抑えられているかが分かると思います。
RSのカラーは、ド派手な蛍光イエロー、クールなブラック、そして青紫と蛍光レッドの組み合わせが個性的なラバレッドの3色から選ぶことが出来ます。
エンジン
項目 | RS660 | CBR600RR |
---|---|---|
エンジン型式 | DOHC 4バルブ 並列2気筒 | DOHC 4バルブ 並列4気筒 |
ボア×ストローク | 81×63.93mm(0.79:1) | 67.0×42.5mm(0.63:1) |
排気量 | 659cc | 599cc |
最高出力 | 73.5kW(100HP)/10,500rpm | 89kW(119HP)/14,000rpm※ |
最大トルク | 67Nm(6.83kgm)/8,500rpm | 64Nm(6.5kgm)/11,500rpm |
圧縮比 | 13.5:1 | 12.2:1 |
※CBRは121PSなので単位をHPに換算しています
異なるレイアウトのエンジンを比較して優劣を付けるのナンセンスなので、単純に「違い」としてご覧ください。
一般的に気筒数が多いほど高出力化しやすいので、並列2気筒なのに100HPというのは、CBRと比べ排気量差が60ccあることを考えてもハイパフォーマンスなエンジンであることが見て取れますね。
少ない気筒数で高出力が得られれば、パワーウェイトレシオにも大きく影響してきます。
ちなみに688cc並列2気筒の同クラスエンジンを搭載したMT-07は、72HPと控えめな最高出力です。
でもやっぱり、エンジンで一番大事なのは主観的なフィーリング。
こればかりは自分自身で乗ってみなければ分からないので、ぜひ試乗して体感してみてください!(結局!笑
シャシー
項目 | RS660 | CBR600RR |
---|---|---|
タイヤサイズ(F/R) | 120/70-17 180/55-17 | ← |
ホイールベース | 1,370mm | 1,375mm |
シート高 | 820mm | ← |
キャスター角 | N/A | 24°06′ |
乾燥重量 | 169kg | N/A |
装備重量 | 183kg | 194kg |
タイヤサイズは二者とも同じ。
RSは180/60-17も履けることをメーカーが公表しています。
装備重量はRSが11kg軽く、少気筒のアドバンテージを発揮した作りになっているようです。
ただし、後述しますがCBRの方が3リットル多く燃料が入るので、その分の約4kgを差し引いて条件を揃えると、重量差は7kgに留まります(ガソリンは1.32~1.38kg/L)。
航続性能
項目 | RS660 | CBR600RR |
---|---|---|
燃料 | ハイオク | ← |
燃費 | 20.4km/L | 17.3km/L |
燃料タンク容量 | 15L | 18L |
航続可能距離(目安) | 306km | 311km |
燃費はRSに軍配が上がります。
そして航続可能距離ではタンク容量が大きいCBRが勝るという、日本車らしいともいえる結果に。
ちなみに、公表されている燃費の測定方法が完全に同一か分からなかったため、あくまで参考までに。
装備
項目 | RS660 | CBR600RR |
---|---|---|
フルカラーTFTメーター | ○ | ← |
IMU(慣性計測装置) | 6軸 | 5軸 |
エンジンマップ切替 | ○ | ← |
トラクションコントロール | ○ | ← |
クイックシフター | ○(アップ&ダウン) | △(アップ&ダウン) |
ABS | コーナリングABS | ← |
ウィリーコントロール | ○ | ← |
エンジンブレーキコントロール | ○ | ← |
スリッパ―クラッチ | ○ | ← |
ステアリングダンパー | × | ○(電子制御) |
サスペンションセッティング | F:プリロード、伸び減衰力 R:プリロード、伸び減衰力 | F:圧縮・伸び減衰力 R:N/A |
LEDヘッドライト | ○ | ← |
クルーズコントロール | ○ | × |
DRL | ○ | × |
コーナリングライト | ○ | × |
※△:オプション
どちらも多数の装備を備えた二者ながら、ツーリングで活躍する装備も多いのはRS。
高速道路で大活躍のクルーズコントロールやトレンドのデイライト、夜道での安心感が違うコーナリングライトといった、魅力的な装備です。
一方CBRにしかない装備としては、電子制御のステアリングダンパーやフロントの圧縮減衰調整といった、比較的マニアックな機構(RSにはステアリングダンパー自体が装着されていません)。
ぜひ実物を見て触ってみてくださいね!
現在試乗車も準備中です