あなたは大丈夫?ゴム部品の劣化に要注意!
こんにちは!久しぶりのブログです。
今日はメンテナンスのお話を。
先日「サブフレームがグラグラする」との症状で入庫した2009年式のKTM 690エンデューロ。
一般的にはシート下のフレームは「シートレール」といって、メインフレームに溶接やボルトでしっかり固定されているのですが、このモデルは、なんとシート下が燃料タンクになってシートレールを兼ねているという特殊構造!
樹脂製のタンクなのでメインフレームとの結合ができず、硬いゴム製のブッシュを介して固定されています。
調べてみるとどうやらそのブッシュが劣化してガタが出ている模様🤔
部品を調達して早速分解です!
赤丸の2カ所がブッシュを介して固定されています。
燃料タンクを吊り上げながらボルトを外してみると、そこには想像を絶する光景が…😨
…え?
なにこれ?
ヘラを突っ込んで掘り返してみる…
ねちゃ~…ボロボロ…
え、なんでこんな所にドライフルーツが?????
いやいや、元は左の状態(新品)でした🤣
12年の歳月でじっくりと熟成された半固体のブッシュを収穫することに成功!笑
ブッシュの受けをキレイに清掃して、新品のブッシュをインストール。
規定トルクで締め付けて、ガタは完全に解消しましたー!👍
今回はちょっと特殊なケースでしたが、ゴムのブッシュやダンパーは、他のモデルでも色々な所に使われています。
例えばハンドルクランプとトップブリッジの間やリアショックのフレーム固定部分など。
ゴムは長年使っているとどうしても、熱や振動、紫外線などで劣化していきます。
突然使えなくことはなく徐々にガタが出てくるので、その兆候を見逃さず早めに交換しておくと余計な修理費を抑えて快適に過ごせますよ👌
微妙な変化に一番気付けるのはオーナー様!
愛車と会話して、いいバイクライフを~🤗