日本一分かりやすい!?新型2023年式S1000RRの2022年式との違い
新型S1000RRがやってきました!
何がどう変わったか写真たっぷりで解説していきます。
こんにちは、間違い探し大好きマン竹田です✋
1月13日に発表されたばかりの23年式S1000RRが入荷してきたので、「ウイングレット以外何が変わったの?」「旧型と新型どっちにしよう…」とお悩みのあなたに、22年式S1000RRとの違いを、実際に見比べながら徹底的に比較していきます!
ちなみに今回入荷したモデルは、22年10~11月に限定生産された「ディーラーファーストサプライ」(以下DFS)というパッケージで、カーボンホイール、カーボン外装、アクラポヴィッチ製サイレンサー、ビレットパーツセット(レバーなど)、Mエンデュランスチェーンが最初から装備された初回限定仕様です。
通常のMパッケージとは大きく異なるのでお気を付けください。
こちらについては後日別記事で紹介させてもらいます。
まずはスペックをざっくり比較
せっかくなので22年式M1000RRも一緒にどうぞ🤭
価格
23年式 S1000RR | 22年式 S1000RR | 22年式 M1000RR | |
---|---|---|---|
DFS/Mカラー | 3,558,000 | – | – |
DFS/赤 | 2,779,000 | – | – |
DFS/黒 | 2,615,000 | – | – |
Mパッケージ | 2,864,000 | 3,009,000 | 4,335,000 |
赤 | 2,608,000 | – | – |
黒 | 2,563,000 | 2,587,000 | – |
ガンメタ | – | 2,633,000 | – |
一番人気のMパッケージ(M1000RRはMコンペティションパッケージ)を比べてみると、あれ?安くなってる!?実はこれ、22年式では標準装備だったカーボンホイールが、23年式では鍛造アルミホイールに変わったからなんです。
もっというと、高耐久なMエンデュランスチェーン(単品約4万円)も標準装備ではなくなりました。
その代わりウイングレットなど色々と進化しています。
14.5万円安くなりましたが、23年式をカーボンホイールにしようとすると、発注時のメーカーオプションで27万円、ホイール単体だと68万円弱なので、実質的には例に漏れずしっかり値上がりしているということですね😭
ちなみにDFS/MカラーとMパッケージとの価格差は69.4万円ですが、前述したカスタムパーツの全てをMパッケージ+メーカーオプションとして発注すると、丁度同じ価格になります。
なのでお得というわけではないものの、後付けすると倍近いパーツ価格になりますし、「最初から全部コミコミ最強仕様がいい!」という方には手っ取り早くて確実なのでオススメです👍
エンジン
23年式 S1000RR | 22年式 S1000RR | 22年式 M1000RR | |
---|---|---|---|
最高出力 | 154kW(210PS) /13,750rpm | 152kW(207PS) /13,500rpm | 156kW(212PS) /14,500rpm |
最大トルク | 113Nm /11,000rpm | 113Nm /10,500rpm | 113Nm /11,000rpm |
ファイナル (最終減速比) | 17/46丁 減速比2.705 | 17/45丁 減速比2.647 | 17/46丁 減速比2.705 |
馬力は3PSアップしてM1000RRに近付きました。
出力、トルク共にピーク回転数がわずかに高くなっているので、より高回転型になっているのが見て取れます。
とはいえ乗り比べても分かるかどうか…というレベルかもしれませんね。
それとファイナル(ドライブチェーンの減速比)がM1000RRと同じ設定に変わっています。
23年式はドリブンスプロケット(リアホイール側)が45丁から46丁に1丁増えてショート化されました。
それに伴いチェーンも119リンクから121リンクに。
要は同じエンジン回転数、ギアで比べた場合に、タイヤの回転量が減る分トルクが増す設定です。
エンジンが高回転型に振られた分、扱いやすくするためファイナルで帳尻を合わせていると推測できます。
ちなみにミッションの変速比は継続です。
シャシーについては日本仕様の正確なデータが手元にないので割愛します。
次に写真で比較していきます
まずは全体像から。
ぱっと見でも結構違いますね!
同じMモータースポーツカラーですが、新型は赤&青の面積を抑え、代わりに黒が入ったので、個人的にはよりレーシーなカラーリングになったんじゃないかと思います。
外装
ウイングレットが付いて左右がヘッドライト下でつながるフェアリングに変化しました。
いよいよ空を飛びそうです(むしろ地面に押さえつけるための羽ですが)。
フロントからサイドにかけた空力パーツで、300km/h時に最大17.1 kgのダウンフォースを発生させます。
それでは22年式、23年式の順に並べて見ていきましょう。
シャシー
続いて車体周り。
走りに影響するであろう変更も結構あります。
トップブリッジの肉抜きがカッコいい! M1000RRに似た形状に大幅に変更。トップブリッジのオフセットが3mm減ってキャスター角もわずかに変わっています 22年式には何もなかったステム左側ですが… 新たに舵角センサーが追加されました!詳しい役割は後述します 何の表記もない右フロントフォークのトップキャップ プリロードの刻印が追加されました。機能的には同じかな? 一見同じようですが結構変わっています フォークのボトムに肉抜きが追加されています。そしてよく見るとブレーキディスクが変更に!一般的に穴が少ない方が熱容量が増え強度も増すので、より高負荷なブレーキングに耐えることができます サブフレームとエンジンに使われたカッパー色は、ちょっと前のトレンドになりましたね ボディに使われた黒に合わせてシャシー周りも黒で統一。やっぱり黒は引き締まります 細かい所ですがスイングアームのプレートにも変化が こういう、デザインに一貫性を持たせるこだわり、シビれます(※スタンドフックは後付け) 以前のタイヤはミシュランのパワーRS ダンロップのスポーツスマートに変わりました。ちなみにホイールは同じくオーストラリアのMubea Carbo Tech社製です ミシュランらしいカッコいいトレッドパターン こちらも一目でダンロップと分かるパターンですね。タイヤは製造ロットにより銘柄が変わることがあるので、気になる場合は購入前にチェックを
舵角センサーの役割とは?
ステムに舵角(ステアリングアングル)センサーが追加されたことで実現できる、新機能を少し紹介します。
以前から装備されているDTC(トラクションコントロール)に、なんと今回新たにスライド/スリップコントロール機能が追加されたんです!
簡単にいうとドリフト走行のようなカウンターステアに対応しています。
具体的には、コーナーからの立ち上がりで、一定のバンク角までは後輪をドリフトさせながらの加速を許容して、それ以上バンクしだすとトラコンが介入してスリップを抑制してくれるという制御です。
減速時に活躍するブレーキスライドアシスト機能も追加されました。
こちらはブレーキしながらのスライドを電子制御でサポートしてくれる機能です。
実際に自分ができるかどうかは別として、すごいぞ新型。
電子制御の進化はセンサーの進化ともいえるので、新しいセンサーが付いているとワクワクすっぞ!
さいごに
最後までご覧いただきありがとうございました。
こうやって比べてみると、すごく変化&進化しているのが分かりますね~!
今なら新旧の実車を見比べられるのでぜひお越しください🤗
(2/18 加筆しました)
(4/14 可変カムシャフトの記述に誤りがあったため削除しました)