台風接近!あなたのバイクは大丈夫?愛車を守る5つの対策
現在、大きな被害が予想される台風10号が接近しています!
大切なバイクを守るために、簡単に今すぐできる対策をご紹介します。
バイクを台風から守るために最善の方法は、家やガレージなどの室内に避難させることですが、残念ながら実際には難しい場合がほとんどだと思います。
そこで今回は、屋外でバイクカバーを掛けて駐車するという前提での対策をご紹介していきます。
重たいバイクであっても思いの外すぐに転倒してしまうものなので、しっかりと対策しておきましょう!
※5つの対策の全てを施すことで効果が出る方法です
【対策1】センタースタンドではなくサイドスタンドを使う
※この対策は私の経験と理論に基づくものですので、逆の意見もあります。参考意見としてお読みください。
一見するとセンタースタンドの方が、左右のバランスが取れて安定している気がしますが、タイヤが浮いてしまうセンタースタンドでは、前後の揺れ(ピッチング)や、スタンドを軸とした回転の動き(ヨーイング)が生じてしまいます。
支点となるスタンド接地面と重心との距離も近いため、横に倒れる可能性は高くなりますし、前に動くことでスタンドが外れて転倒するリスクも。
その点サイドスタンドなら前後タイヤが地に着いているため、回転や前後の揺れはほぼありません。
問題はスタンドが外れるリスクと反対側に倒れるリスクですが、これも後述の対策を講じることでほぼ回避できます。
ただし、もし対策5を施せない場合は転倒リスクが高まるのでセンタースタンドをお使いください。
ちなみに、サイドスタンド接地面がコンクリートや金属でない場合は、板などで接地面積を増やすようにしておきましょう。
風圧によってサイドスタンドには大きな負荷が掛かり、土や砂利、アスファルトなどにめり込んでしまうことがあります。
バイクの角度が起きることで、サイドスタンドへの負荷を減らす効果もあるので、アルミ製スタンドの車両にもおすすめです!
【対策2】サイドスタンド側を壁に寄せる
次に駐車場所について。
近くに壁や柱がある場合は、そちらにサイドスタンド側が来るようにし、できるだけ寄せて駐車しましょう。
サイドスタンド側に倒れる可能性は低いですが、万が一の時にも壁が支えになってくれます。
【対策3】バイクが前後に動かないようにする
車体が前に動くとサイドスタンドが外れてしまうので、動かない様に対策しておきましょう。
まずはミッションを1速に入れます。
構造上ギアが入っていてもわずかに前後に動くので、止まるまで前に動かしておきます。
そしてタイヤに輪止めをかませてハンドルロックをしておけば、ちょっとやそっとでは動かないように。
【対策4】毛布を掛けてバイクカバーを縛る
土台が固まったらバイクカバーを掛けていきます。
カバーを掛ける前に、できれば車体に毛布などを掛けておきましょう。
何かが飛んできても傷が付きにくく、万が一倒れた場合にも損傷を抑えることができます。
次にバイクカバーですが、実はただ掛けただけでは風で膨らみ抵抗が大きくなり転倒しやすくなってしまいます。
「台風で倒れた」という場合はほとんどこのパターンなんですよね。
とはいえカバーをしないのは、雨や飛散物、防犯上心配なのでカバーありきで話を進めますね。
カバーが暴れたり下から吹き込んで来ない様にしっかり縛っておきましょう。
中央のベルトはもちろん、前後のチェーンロック用の穴にもロープなどを通して、ホイールときつく結んでおきます。
カバーが余っている場合は、バタつかないようにロープをグルグル巻きにしてもいいですね!
【対策5】サイドスタンド側から固定する
最後に丈夫なロープなどを使って、車体のできるだけ上の金属部分(金属製ミラーやハンドル)と柱を縛って仕上げれば、前後左右の転倒に対してかなり強くなります!
これが外れると一気に弱くなるのでしっかりと固定してくださいね。
もし柱などがなく固定できない場合は、センタースタンドを使うか、サイドスタンドと反対側を壁に寄せておきましょう(サイドスタンド側に倒れる可能性は低いため)。
もし倒れてしまったら
色々対策を施しても、予想以上の突風や飛来物などで残念ながら損傷してしまう可能性も…。
その際に修理をご依頼いただく場合の手順をご説明します。
転倒して時間が経ってからバイクを起こした場合は、慌ててエンジンは始動せず、まずガソリン、エンジンオイル、冷却水が漏れていないか確認してください。
漏れていなければ始動して大丈夫ですが、大量に漏れている場合や判断が難しい場合は始動しない方が賢明です。
漏れていないなら、続いて自走して弊社へお越しいただけるかを確認してみてください。
ハンドルの曲がり、ブレーキレバーやクラッチレバーの折損、ヘッドライトやウィンカーの動作不良、カウルの割れなどを確認し、走行に支障がない場合はそのままお越しください。
自走可否の判断が難しい場合や自走できない程損傷している場合はロードサービスをご利用ください。
任意保険に付帯しているほとんどのロードサービスは、無料で利用できて保険料が上がることもないので安心です(全てとは言い切れないので要確認)!
もしくは車両メーカーの保証に付帯している場合もありますが、こちらは自然故障以外は有料なのでご注意を。
いずれも利用できない場合は、弊社が引き取りにお伺いすることもできるのでご相談ください(有料)。
台風後は各作業が混み合うことが予想されるので、引き取りまでに数日かかるかもしれませんがどうか悪しからず。
外車の外装修理費は10万円を超えることも珍しくありません。
手間を惜しんで後で後悔しないよう
しっかり対策して乗り越えましょう!