KTM RC390カスタム マップ解析&マップチューニング
マフラー交換したRC390の性能を最大限に発揮するため、マップチューニングを行いました。
ちょっと専門的な話になりますが、グラフを交えて紹介します!
※今回の作業はサーキット走行専用車両と言う事が前提です。
マップ解析&マップチューニング
RC390用にKTMが用意しているマップは私が見つける事ができたマップだけで4種類あるようです。
- KM902EU1419301(以下A)
- KM902EU1520131(以下B)
- KM902EU1520133(以下C)
- KM902EU1520106(以下D)
この4つです。Dは2014年モデル用で今は殆ど使われていないと思うのでA~Cを解析していきます。
アクセル開度100%
上のグラフは取り合えず全マップの全開100%で馬力とA/Fをサンプリングしました。
青色はマップA、赤色はマップB、緑色はマップCです。
青色のパワーグラフだけが10300~10400回転位回っていますが、他の2つは10000回転しか回っていませんのでアクセル開度100%の全開時だけで言うと青色のマップが良いのかもしれませんが、6000回転以上のパワーは少し低いようです。また10000回転以上はパワーが一定なのでレヴ特性プラス300~400回転みたいなマップなのでしょう。
緑色のA/Fグラフの6500回転以下が薄いのはアクセル全開、開度100%時なので問題ないでしょうし開度80%以上は高いお金を出してECUを書き替え(できるかどうかは解りませんが)なくても少額出費のサブコンでどうにでも調整できるので問題ないでしょう。
アクセル開度40%
上のグラフは公道ではよく使う大事な所のアクセル開度40%のサンプリンググラフです。
パワーグラフの方はダイナモ画面上ではスロットルポジションを40%に合わせてアクセルを手で開けて測るのですが微妙な手の動きが有るので比較対象は余り当てにならないので気にしないで下さい。アクセル開度100%以外は大事なのはA/Fのグラフです。マップC以外は6000~8000回転の範囲が異常に薄すぎます。これではトルク感は全く無いのでは?!
アクセル開度20%
アクセル開度20%のグラフです。
このアクセル開度も一般道ではよく使う所ですがマップC以外は余りにも薄すぎのようです。
マップチューニング
アクセル開度100%時のマップAと、マップCをサブコンで燃調と点火タイミングを改善したグラフです。
なぜ青い線のマップBをサブコンチューンしないのかと思われるでしょうが長い話になるので簡単に言うと、アクセル開度60%以下の7250回転以下の燃調はECU自体を書きえないと(できるかどうかわかりませんが)触れない問題があって(それ以外の所はサブコンで調整可能)、その範囲内では緑色のマップCが一番出来の良く、次に良いのがマップAだからです。この説明で解って頂けるでしょうか?
アクセル開度40%時のマップAとマップCをサブコンで燃調と点火タイミングを改善したグラフです。
7250回転以下は燃調の調整はできません。緑色のグラフのマップCの7250回転以下は触れないけどそのままでもOKですよね!ここには載せていませんが他の開度のグラフを考慮しても、マップCがKTMのRC390用マップの中では一番良いマップだと思います。
今回使用した車両の紹介
今回の件でご協力頂いたお客様のバイク、サーキット走行を主体に使われている車両です。ここでその車両のカスタムの一部も紹介します。
今回はいろんなKTMのマップを調べたりサブコンチューンをやったりしてKTMRC390の燃調関係には相当詳しくなりました。
貴方のRC390をサブコンチューンされる時は
是非弊社をご利用ください。