790DUKEのKTMトレーニングに行ってきました！

2018年06月11日 投稿者： Jumpei 店外活動

とうとうデリバリーが開始されたKTM 790DUKEのメカニック向けトレーニングに、先日参加してきました！
KTM初の並列二気筒エンジン、かなり作り込まれてますよ～♪

Jumpei

トレーニングは東京の江東区有明（お台場の横）にあるKTM Japan本社で二日間行われました。全国のKTMディーラーがグループ分けされ、私は最終日グループで。
東京出張、気になるモデル、一人ワクワクしながら前日入りです😎

トレーニングレポート

まずは座学で790DUKEの詳しい仕様、新たな特徴、オプションパーツなどについて勉強です。
後半はピットへ移動。工具、エンジン、サスペンションなどが所狭しと詰め込まれた空間にテンション上がります😍
身ぐるみ剥がされた790DUKE。エンジンが降ろされてアンナ所やコンナ所まで丸見えです🧐
手前の黒い箱はチャコールキャニスター。燃料タンクから揮発したガソリンを大気開放せず吸気させるよう制御します。その奥の円筒状の部品はABSユニットです。
吸気口はなんとシート横のサブフレームに！斬新なデザインですね～。洗車時は注意！？
内側から見るとこんな感じ。ここにエアクリーナーボックスが接続されています。
エンジン台に用意されていた新型エンジンを、一緒に参加した他店のメカニックさん達と分解しながら勉強。写真左から順に外していき最終的にクランクケースの下側だけがエンジン台に残りました。
エンジン内部の部品をいくつか紹介します。こちらはカムシャフトホルダー。DOHCエンジンなのでカムシャフトはインテーク側とエキゾースト側で2本あり、この部品で固定しています。特徴的なのがバランスウェイト（真ん中に付いているギアがある部品）の配置で、一般的にクランクケース内に設けられる事が多いバランサーがこんなところに！2軸バランサーなのでもう一つはクランクシャフト横に配置されています。
こちらはシリンダーヘッドを下側から見たところ。8つの丸い部品がバルブで、よく4バルブとか言うアレです。ちなみにこの新型エンジンは「LC8c」と呼ばれていますが、「8」はバルブの数を表しているんですよ～。
エンジンの心臓部、ピストンです。エンジンの進化はピストンの進化と言っても過言ではないかも？それにしても9,000rpmの時にこの金属の塊が毎秒150往復しているなんていまだに信じられません…😱
シフトペダルの動作に応じて回転し、ミッションのギアを動かすシフトドラム。一般的には重たい部品なのですが、削り出しで最低限の強度を残し軽量化！もはやアートオブジェの領域に。
クランクケースを観察してオイル循環経路の確認を。このエンジンはウェットサンプでもドライサンプでもない、複雑なセミドライサンプを採用しているので、現物で立体的に確認するまでピンときませんでした。いや～よく考えられたもんです！
エンジンのあとはフロントサスペンションのオーバーホール。基本的な構造は390DUKEなどのスモールDUKEシリーズと共通ですが、オーバーホールの機会はあまりないのでしっかり勉強。
最後に試乗！…は残念ながらできず、エンジン音を聴いてお開きとなりました。並列二気筒（パラレルツインとも呼びます）エンジンですが、クランクピンを75°ずらすことで、1290 SUPER DUKE Rに代表されるVツインLC8エンジンと同じ燃焼タイミングになっています。排気音もパラツインとは思えない脈動感でシビれました！

おまけ

KTM傘下のハスクバーナから先日デビューしたスヴァルトピレンを発見！390DUKEをベースとしながらも、ハスクらしい独特なデザインで全くの別物に😍
か、かっこよすぎる…😵
エンジンもシャシーも新設計の790DUKEは
KTMのこだわりがビンビン伝わってくる完成度でした！
今週末には試乗車を用意する予定なので
ぜひこのニューモデルを体感してみてくださいね♪